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Wagby導入事例 TOKAIコミュニケーションズ 様

コロナ禍のワークスタイル改革で座席縮小
約3ヵ月で効率的な座席管理システムを構築

業種:情報通信
製品:Wagby EE

株式会社TOKAIコミュニケーションズは、1977年の創業以来、グループの情報通信事業を担う企業として多岐にわたるシステム開発・運用を手掛けている。同社は、AWSとの連携やAIの活用にも力を入れており、2023年にはAWSパートナープログラムの最上位レベル 「AWSプレミアティアサービスパートナー」にも認定されている。

本稿では、同社がローコード開発プラットフォーム「Wagby Enterprise Edition(以下Wagby EE)」を活用してオフィスの座席管理システムを構築した経緯とその効果について、システムソリューション本部 グループICT推進事業部 開発一部の北川氏、池谷氏、野崎氏に話を伺った。

新型感染症対策とワークスタイル改革による座席縮小

2021年9月、同社はコロナ禍の影響とワークスタイル改革の一環として、翌2022年3月からの在宅勤務を推奨し、オフィスの座席数を従業員の50%以下に縮小、固定席からフリーアドレス制に変更することを決定した。座席数の少ないフリーアドレス制に移行することで、座席の予約や、感染対策として使用履歴の管理が必要となった。

「Excelでの管理も検討しましたが、予約や確認が手間になり運用が回らなくなったり、管理が煩雑になるため、効率的で正しく管理することが可能な予約システムが必要となりました。」(北川氏)

座席管理用のパッケージ商品の導入を検討したが、予約機能などの要件を満たせず断念したという。そこで、自社の要件に合った所在管理システムを開発することとなった。

少ない時間で、要件を満たす座席管理システムを

しかし、2022年3月からの稼働に間に合わせるためには、Javaなどで一から開発する時間はなかった。そこで導入したのが、過去に社内の別案件で実績のあったローコード開発プラットフォーム「Wagby EE」だ。

座席管理システムの利用予定拠点数は5拠点21フロア、必要な画面数は51画面。それをWagby EEの開発未経験者である野崎氏が、ほぼ一人で開発しなければならなかった。その上、要件検討が重ねられ、実際にシステムの開発に着手できたのは2021年12月頃であった。しかし、約3ヵ月という短い期間で開発を成功させたのだ。

「Wagby EEに触ったことがなく、不安はありましたが、困ったことがあれば、マニュアルやチュートリアルを見れば進められました。Javaでカスタマイズした箇所もコードを書いてうまくいかなければサポートに相談することができました。調べればマニュアルにある、なくてもサポートに聞けば何とかなる安心感がありました。」と野崎氏は語る。

設定一つでデバイスを問わず、データ連携も可能に

実際に開発されたシステムは、Wagby EEを用いて作成された予約システムや座席管理データをREST-APIで連携し、Javaで開発された座席表画面に表示することで、直感的で管理しやすい予約画面を実現している。

画面表示やログインに使用する従業員情報は、既存システムからCSV形式で取得し、REST-APIを通じて所在管理システムに送信している。Wagby EEはREST-APIに標準対応しているため、処理のカスタマイズのみで外部システムとのデータ連携が可能となっている。「既存システムから送られてきたCSVファイルの内容をユーザマスタに登録・更新する処理は、Wagby EEの標準機能である『アップロード更新』を利用することで、簡単に実装できました。」(野崎氏)


また、Wagby EEのデバイスや環境に関係なく開発内容を反映できる特長を活用し、スマートフォンでQRコードを読み取る事で簡単に座席にチェックインできる機能や、シングルサインオンも搭載されている。その他にもメニュー画面で予約状況を確認したいなどの要望にも応えた上で、2022年3月の稼働に間に合わせることが出来たのだ。

「Javaでの開発は、デバイスやOSごとに作成・テストしなくてはならないが、Wagby EEはデバイスや環境によらず実装ができる。こういった機能や設定もチェック一つで実装できるため、欲しい機能を簡単に実装することができました。」と池谷氏は語る。

実装後の運用やメンテナンスも順調

Wagby EEを活用した座席管理システムは、現在もトラブルなく運用されている。
構築を担当した野崎氏は、開発を振り返りこう語った。「Wagby EEは、ノンプログラミングで実装できる機能が充実しています。本当にチェックを1つ付けるだけで、基本的な画面や機能はすべて生成してくれるので、作業量がかなり削減できます。さらに、カスタマイズする場合も、マニュアルにサンプルが載っていたり、サポートサービス、REST-APIなどカスタマイズに利用できる機能が充実しているため、短時間でスクリプトを書くことができます。短い期間で開発要員が少なく、wagby EEの開発経験者もほぼいない状態での開発でしたが、要望を十分に叶えるシステムを期間内でリリースすることができました。」

また、マスタメンテナンス機能を充実させたため、稼働後はシステムの改修をせずに、ユーザで座席表のレイアウトを変えたり、座席の利用履歴をデータ抽出したりできているという。池谷氏は「通常の開発では、使う頻度が低いマスタメンテナンスなどの管理機能の充実は難しいが、Wagby EEを用いることで、短い期間でメンテンナンス機能まで豊富に実装することができた。」と語った。

Wagby EEの活用で社内のお悩みを解決

Wagby EEの導入により、短期間で効率的な座席管理システムを構築することができた同社。今後は、他の業務への展開や新たな機能の活用を検討していく予定である。

Wagby EEは、社内システムや電話受付、マスタメンテナンス機能など、さまざまな用途に活用できる。特に、短期間で効率的にシステムを構築したい企業にとって、Wagby EEは強力なツールになるだろう。

導入ソリューション

お客様情報

会社名株式会社TOKAIコミュニケーションズ
所在地静岡県静岡市葵区常磐町2丁目6番地の8
Webサイトhttps://www.tokai-com.co.jp/index.php