AI とローコード開発、クラウドを活用したソリューションを提供する当社は、複数の地方金融機関と共同で、AI-OCR(AIRead) と Microsoft 社の生成 AI を用いて金融機関の業務の高度化(金融 DX )を図る実証検証を 2024 年 1 月から 2024 年 3 月まで実施いたします。
金融機関に眠る大量の企業データを活用し、金融機関の融資審査や営業業務の効率化と属人化の解消を目指します。
金融機関では、デジタル技術の拡大による業務やサービスの変化や、他業界からの金融事業への参入など、これまでにない大きな変化が起こっています。このような状況において、地方金融機関では以下のような課題を抱えています。
こうした背景から、AI を活用した変革「金融 DX 」の推進が急務となっております。
地方金融機関が抱える課題として、公開情報が少ない地方中小企業から受領する大量の決算書等のデータ化と分析が困難であり、その結果、融資審査や営業などの業務が個々の担当者に依存していることが挙げられます。これらの課題を、AI-OCR(AIRead)と Microsoft 社の生成 AI の積極的な活用により克服できないかを検証いたします。
また本実証検証では、複数の地方金融機関に参加いただきます。それぞれが抱える課題やアイディアを、実証検証を通じ共有することで共通の課題を明確にしてまいります。地方金融機関向けに、決算書等からデータ化を行うAI-OCR(AIRead)と、企業検索・分析を行うための生成 AI(Azure OpenAI Service ※1 )を用いて、業務要求を満たすことが可能かを検証します ※2。
実施期間
2024 年 1 月 から 2024 年 3 月末 まで
実施内容
※1 Azure OpenAI Service は生成 AI をクラウド上で利用できるサービスです。強固で堅牢なセキュリティ基準のもとで運用されており、入出力情報が適切に管理され、二次利用されることなく AI を活用することができます。本実証検証では、法令・規定を順守の上、適切に対応いたします。
※2 共同研究の開始にあたり、「生成 AI」特有のリスク等を適切にコントロールするため、利用に関するガイドラインを定め、各情報等の取扱いなどは厳格に対応します。
※3 本実証検証で用いるデータにおいて、お客さまの情報や機密情報等の取扱いなどは厳格に対応します。
ご協力いただく金融機関
株式会社山梨中央銀行 様、ほか数行の地方金融機関様
日本マイクロソフトは、アライズイノベーション様が展開する革新的なソリューションに Azure OpenAI Service とともに Microsoft Azure を基盤として採用していただいたことを大変嬉しく思います。Azure のクラウドと AI 技術が、アライズイノベーション様のビジョンを現実のものとし、顧客に新たな価値を提供するための強力なサポートとなることを確信しています。アライズイノベーション様が培ってきた AI-OCR の技術を活用したソリューションは、デジタル変革の最前線で活躍する企業にとって必要不可欠なものであり、共に成長していくことを楽しみにしています。
私達日本マイクロソフトはアライズイノベーション様と協力して、社会に新しい価値を提供する手助けをしてまいります。Azure が更なるイノベーションを引き出し、未来のビジネスシーンを形作る重要な役割を果たすことを確信しています。
日本マイクロソフト株式会社
執行役員 常務 コーポレートソリューション事業本部長 兼 デジタルセールス事業本部長
小林 治郎 様
※本リリースに記載されているその他の社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。